2013年11月1日金曜日

参加展覧会のお知らせ

第3回全道展・新鋭展
開催日:2013年10月31日(木) ~ 11月05日(火) 最終日16:30まで 
大同ギャラリー札幌市中央区北3西3 札幌大同生命ビル大同ギャラリー3・4階

絵画
苛原治、池田宣弘、小林麻美、岩永総子、三浦一孝、西村徳清、
竹生洋子、中江孝子、石本久美子、佐藤静子、尾澤和子、渡邉範子
版画
佐藤麗子、中嶋詩子、山本修一、髙崎勝司、中村得子、鈴木なを子
彫刻
福江良純、森戸春樹、佐々木甲二
工芸
阿部榮、田中豊、新関千裕、堀田佳代










あなたと私の目の前で無数の今が起伏する F30

原風景


愛しいスーパー赤ちゃんがズリバイからハイハイにバージョンアップし、つたい歩きをマスター、ついに歩きだしています。3か月位しか母親をしていないつもりが、もう息子は一歳。部屋のアップデートと親のアップデートは後手後手になりながら、更新中です。

制作がなかなかままならない日々なので、自分の頭の整理と思考のウォーミングアップのためにも少し前作について書いておこうと思います。次の一枚のため。


妊娠中に描いた「すでに変容してしまった昨日という世界の中のあなたがみた私」という長いタイトルの作品、「となりのひと」展に出品後、もう一度どこかに出品できないか…と思っていました。大作なので、なかなかサイズの合うコンペもなく・・・そして、よくよく考えて、全道展に出品しました。

 全道展で描きつづけながら教師をしていた祖父が亡くなってから、だしたい気持ちが湧いていたのですが、今回出品してみて気がついたのは、幼い頃から祖父の展覧会を観に行って、たくさんの絵がかけられた壁に囲まれた空間は自分の原風景だった、ということ。会場にいて、ものすごくノスタルジックな気持になりました。小さい私は大きい絵に囲まれるのは楽しかったなぁ、絵で壁が埋め尽くされていて、たくさんの入口があるみたいだなぁ、とかワクワクしていたのをかなりリアルに思いだしました。この2年間の間、父が亡くなり、次は義母、それから祖父。三人に押し出されるように子供がお腹に宿りました。本当に希望の光みたいな赤ちゃん。
 出品作の画中の人物は おなかの中にいた子供がみたかもしれない私の姿。それから、父が見守るようにみている母、のようなイメージも。

実際に参考にしたモチーフは、バスの窓越しに目があった見知らぬ人との一瞬や、洗濯物を干しているマンションの人と目があったワンシーンの統合なのだけれども。できあがった絵の窓は、幼少の頃に住んでいた実家の大きな窓にかなり近くて、かなりびっくり。アートセラピーが力を発揮するのは良くわかる。眠っている感覚や記憶、潜在意識が、絵のようなツールはやっぱりものすごくでるよなぁ。泥臭いなぁ。


妊娠中に「うまれる」というドキュメンタリー映画をみました。映画の中に、生まれてくる子供が天国から自分の親や家庭をみて自分で選んで生まれてくる、というエピソードが頭に残っています。選ぶ時はどんなシーンをみていたのかな。私のような人間を母に選ぶ息子はかなり勇気ある。
それから、逝くには早すぎた父が、きっと天国から母をみているだろうな、という想い。

日記にしたためるより、ネットワーク上にアップする方が天国に近い気がするのはなんだろう・・・テレビ電話で亡き家族と会話する、みたいな表現、よく昭和のテレビではあった気がする、そういう中途半端な古臭さが自分にあるからなんだろうなぁ。



2013年6月8日土曜日

自分のためにアートを買いたい -U50,000- 展2013

本日からCAI02で開催される、展覧会に参加します。子供がお昼寝の度にじわじわと描き進めていたドローイングを出品します。少しづつしか進まないので小さな作品とはいえかなり時間かかってしまっただけど・・ふとした隙に、息子くん端っこかじられてる・・・!やられましたー・・・隠して隠して制作してたのにー・・・・。幸いドローイング部分はまでは到達していなかったので、周囲を小さくして出品することに。いやはや・・・ワトソン紙は噛みごたえがあっただろうなぁ。その後は私に代替物として渡された新聞紙を振り回してずーっと遊んでいます。どうも玩具より紙とか野菜をしゃぶったり破いたりが大好きなようだな。


「自分のためにアートを買いたい -U50,000- 展2013」
2013年6月8日(土) ~ 6月22日(土)at CAI02

アートをもっと身近に感じてください。好きなアートと出会い、一緒に暮らす。
アートを買うことは、実はとてもシンプルなこと。
あなたの毎日にアートが溶け込んで、あなたを楽しませること。あなたに力をあたえること。
こころを潤すことを願って、全ての作品が1点5万円以下。
好きなスニーカーを買うように、アートを買いに来てください。
好きな作品に出会ったら、決心してください。今日からアートと暮らすことを。

参加アーティスト
阿地 信美智/伊藤隆介/石倉 美萌菜/磯崎道佳/伊藤明彦/今村育子/大泉力也/岡部昌生/大黒淳一/風間天心/風間雄飛/樫見 菜々子/上遠野 敏/川上りえ/蒲原みどり/菊地和広/吉川貫一a.k.a.祭太郎/小島歌織/小林麻美/斉藤幹男/酒井広司/佐藤史恵 /澁谷俊彦/下沢敏也/進藤冬華/杉田光江/鈴木涼子/鈴木悠哉/仙庭宣之/高橋 喜代史/高橋俊司/武田浩志/谷口明志/田村 佳津子/田村陽子/ダムダンライ/千葉 加菜子/土田俊介/中橋 修/西田卓司/端 聡/久野志乃/FUJI SHOTARO/藤木正則/藤倉 翼/藤沢レオ/藤本和彦/山本雄基/吉井 見知子/渡辺行夫 (敬称略)
オープニングパーティー:6月8日(土)19:00
主催:CAI現代芸術研究所
CAI02

〒060-0042 札幌市中央区大通西5丁目昭和ビルB2
13:00~23:00 日曜祝日休館
TEL:011-802-6438 FAX:011-802-6538

2013年4月3日水曜日

新宿眼科画廊折り返し と 突発性発疹の洗礼

新宿眼科画廊の展覧会は無事、会期を折り返しました。
4月10日までですので、東京近郊の方は是非足を運んでいただけたら、と思います。パフォーマンスが盛り上がっていた様子。大下さんと森本さんに感謝。

丁度搬入日のあたりで息子の初発熱という洗礼・・・先輩ママの素晴らしい情報網で最短コースの五日間で発疹まで終了。これが噂の「突発」・・・教科書通りでした。免疫力上昇。東京に行って発熱するとかでなくて良かった…。

新作はドローイング。クレヨンに鉛筆、化粧品と、ペンでしあげ。手近なもので描くしかなかった。やっぱり子育てと油彩の同時進行は危険すぎる・・・。夜中と朝のごきげんな時に抱っこしたまま食卓で制作。過去作品にも、もう少し手をいれたくて、実家に油彩道具一式を持ち込み、大婆様に抱っこして頂き、その合間にしあげました。時間が宝物。そろそろハイハイしはじめそうなので、それも難しくなるのかな。OK、どんと来ーい。大きくなれー、と思ったり、そのまま止まれ、と思ったり忙しい。 




2013年2月14日木曜日

『生息と制作―北海道に於けるアーティスト、表現・身体・生活から』

(2月22日追記※ ライブドローイングの日付を訂正しました。)
正しくは4月6日(土) 藤谷康晴によるライブドローイング(18時頃~予定)です。




  展覧会のご案内です。


『生息と制作―北海道に於けるアーティスト、表現・身体・生活から』

■2013年3月29日(金)~4月10日(水)12:00~20:00(最終日~17:00) / 木曜定休
   3月30日(土) 14:00~15:30 アーティストトーク     18:00~20:00 レセプション
   4月6日(土) 藤谷康晴によるライブドローイング(18時頃~予定)
■新宿眼科画廊 
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11   tel:03-5285-8822
HP:http://www.gankagarou.com/sche.html
■出展作家
石倉美萌菜 / 小林麻美 / 佐々木恒雄 / 中村絵美 / 藤谷康晴 / 森本めぐみ / Rady Wolf
■企画:大下裕司、森本めぐみ


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 北海道に対する、豊かな自然、おいしい食、寒くて厳しい冬、綺麗な雪景、夜景、温泉、動物、文化…というある種の商業化されたラストフロンティアのイメー ジの中に、暮らしの匂いをかぎとることは難しい。観光資源が豊富な、しかし観光力があるとは言えないこの観光地に於いて「試される大地」としてあるように 要請している何かが存在しているのだとしたら、それが暮らしの匂いに蓋をしているかのようだ。

北海道には、機能的な美術大学も無ければ、またそれを享受し、市場化するギャラリーや、コレクター、批評家、キュレーター、現代美術館も明確には存在して いると言いがたい。ネットワークの整った「内地(北海道から本州を指す)」もしくは「外国」へと表現の場を求めていく選択肢もあるなか、北海道という場所 の選択は、日曜画家的に労働の合間を縫っての制作を否定的/肯定的を問わず、前提として受け入れる選択でもあるといえるだろう。しかしながら、首都圏や都 市部で当然のように語られる状況…美術の事だけを考えながら生きるという状況は、果たして本当に作家として普遍で普通なのだろうか。現在の北海道で制作を 続けていくことは今日的な輝かしいスーパースターの作家像とは違うかもしれない。だが、制作と生活が乖離してしまうこともない。それは生きる姿そのものに 依るだろう。
 本展では札幌近郊を主な発表場所として活動している作家として、惨めさを糧に強烈な作品を制作する石倉美萌菜、入念に練られた構図で景色への知覚そのもの を表現する小林麻美、自然と郊外の対立する石狩に住み情念的なドローイングを展開する藤谷康晴、現在はコールセンターに勤めながら妄想的な室内風景を描く 森本めぐみの他、網走で漁師を営み休漁期をメインに絵画制作と発表を続ける佐々木恒雄、また、東京と北海道を往復している作家として、生まれ育った長万部 等各地へのフィールドワークからイメージを掘り起こす中村絵美、自身の分身ともいえる着ぐるみを介して表現を続けるRady Wolf(ラディウルフ)といった、1980年以降の生まれの作家を紹介する。これまでにあまり注目されてこなかった北海道の若手作家を東京で鑑賞する機 会であるとともに、美術作品を「制作」するということと「生活」するということが、如何に本来的に分断されずあるのかについて考えたい。
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2013年1月20日日曜日

おしゃべりな虫たち 絵画筋トレーニング














■おしゃべりな虫たち
5年前、旧鎌田志ちやでカフェのインターンをしていた藤澤瑞穂さんから、とっても素敵な絵本のプレゼントが届く。彼女は夢がかなってフランスで絵本作家デビューしたのです。
平仮名とフランス語の擬音語が織り交ざってとっても新鮮な珠玉の一冊。絵はこれでもか!というくらい盛りだくさんのモダンテクニックで、切り貼りされたモチーフの色もシルエットも瑞々しくって繊細。私には「にじみ」の色合わせがたまりません。お手紙から伝わる仕事環境はフランスの豊かさが伝わってきました。良い心境で良い仕事ができているんだね。手紙も本も嬉しい!
本当に素敵な本なので、1人でも多くの人に手に取って欲しいです。
http://miiho.canalblog.com/













■絵画筋トレーニング
栗田健さんが主催するクロッキー会atオノベカ でモデルをしてきました。我慢できずに隙間時間で私も参加。1分クロッキー、30秒クロッキーで、はい次、はい次、と20枚近くを一気に。二時間中休み時間10分一回。スパルタ栗田先生の攻めのクロッキー学に触れ、学ぶこといっぱい。受講者さんが乗ってくる瞬間が楽しい。この線は良い感じだと気づけるようになるって、すごいことです。そして、何枚も短時間乱れ描きのあとの10分クロッキーは長く感じます。この強弱。学びが大きい。最初よりもかなり手が動くようになって、その変わり1分の時の判断力、構図力は急速に衰える。「二つを結びつけていけるように、筋トレしていきましょう」と教室はお開きに。これはね、職場でも真似しようと思った。写真は1分クロッキーの坊や。可愛すぎた。親バカだ・・・。

手と目をつなぐスパルタ栗田先生の情報はこちらhttp://air.ap.teacup.com/kuritari/



















さんめい様












先日、結婚記念日を迎えて、あっという間の二年間をしばし振り返る。坊やを連れて久々の外食にチャレンジ。気がつけば、おひとり様がお二人様になり、いつのまにか、我が家は「三名様」。わたしよりもずっとよく気がつく旦那さんは結婚記念日を忘れていた駄目嫁にお花をくれました(;_;) ありがたぃ…ついつい「さんめい様」に手を合わせたい気持ちに。そんな折、友人から婚約したよ、の電話。同日、お手紙で結婚します、の知らせ。ダブルの吉報つづきに、ますます、「さんめい様」信仰深まる。子育てあわわ…の毎日だけど、頑張るパワーを充填。幸せな友人達、Bon Voyage! 




2013年1月8日火曜日

謹賀新年



















あけましておめでとうございます。昨年は感動と感謝の一年でした。
今年もより佳い年になりますように。

















元旦は御節、お雑煮の後に一年の抱負を手帳に書くのが恒例行事。それから坊やをお膝の上に座らせて描き初め(?)!怠けものの自分にしては快挙。実家の協力でお食い初め、100日の神宮のお参りも無事終了。健やかに育ちますように。
写真はお友達の安藤文絵さんに教えてもらいながらつくったモビール。やっぱり子供は虹色好きなんだなー。ふわふわくるくるするモビールを飽きずに見上げています。そんな様子を私も飽きずにみています。そうして一日はすぐ暮れる。ダメダメ、新年会の準備をするぞ。
雑感メモ
雪との対峙。夜の授乳。過酷さと敬虔さの近似。寝具に空いた自分のスペース。窓からのみえる雪山。霊性。神社。お正月行事の由来。100日詣り。一周忌。誕生日が元日の義母。天国との境界線。仏像の後光と、キリスト教イコンの後光。後光の共通点と相違点。ユダの福音書。弟子たちの告白の違い。人の数だけある世界のこと。それと世界の新陳代謝。至福の絵画という言葉、ロバートライマンの復習、白さを増す絵肌。マチエールの中の陰影。0歳児の身体のマッス感。宗教的な感情はどこから来るのかということ。