2009年5月9日土曜日

瑞々しい日々 (前半)


 ゴールデンウィークは社会人になった教え子とお酒を飲んで皮切りでした。時折、自分よりも大人びた表情で人生を語る彼らの言葉を聞きながら、 私、教師としては半人前所か、クオーター(?)位なのに、こんな教師冥利に尽きる幸せ、ホントに恵まれているよなぁ、とひとしきり。ほんとうにありがとう。
   
 
 さて、実は、6月半ばから展覧会を予定しているので、GW後半は制作三昧。
その前に、と慌てて行ったのは、秘湯・薬師温泉。ニセコ比羅夫と車を走らせ、 ほそーい林道、農道を抜け、砂利道の谷を登りまた下ると・・・眼下には懐かしい木造の小学校のような建物。
温泉は炭酸水の源泉。少し雪の残る川のほとりにはちらほらとエゾエンゴサク。想い入れのある大好きなお花の一つです。 それから、白に蛍光イエローを混ぜたような鮮烈な発色のフキノトウが宿を囲うようにたくさん生い茂っていました。黒い建物に良く映えます。 宿の近くの池にはたくさんの蛙の卵が産みつけられていました。 季節の変わり目で、少し喘息ぎみだったので、瑞々しい香りをできるかぎり 肺いっぱいに苦しいくらい吸い込んで、あれ、なんかこんな寓話なかったけ… ふと。(前後を忘れてしまったけれど)子蛙の期待に応えてほっぺを膨らましすぎたお母さんカエルのお話?

 そこから少し山側。林に入り小さな橋を渡ると温い沼のような露天風呂がありました。
足場も脱衣所もなく、ただ、そこに「在り」ます。冗談抜きで狐とご一緒してしまいそう! これを体験すると、この源泉が太古から何も変わらず、ずっと沸き続けていたもの なんだと実感します。不思議です。変わるもの、変わらないもの。 温泉って人間が木で囲って箱にする前から、ずっと温泉ですものね。レジャーとか、秘湯とか、そんあ感覚が遠のく瞬間です。
 お宿は非常に心配りの暖かい良いお宿でした。私はフキノトウの天婦羅のほろ苦い美味しさにとりつかれてしまいました。
最初はその色の美しさに心震えた私ですが、今となってはみつけただけで、おなかが鳴るのね。健康だなぁ。
夜は、お昼に道すがらに予約した陶芸工房の体験コースのため、エスキースを練りに練り・・・。
実は、美術部で陶芸に励む生徒との出会ったので、私も良い機会と陶芸修行中。自然と熱が入ります。
ここぞとばかりに、気合いをいれて、頑張りました。粘土を練るって原始的。
一番最後まで、教室で粘って、計3点、仕上げました。できあがりを生徒に自慢します。
それから、オオバナのエンレイソウを虫の視点から描く、ちょっと面白い生徒がいるので、あしもとの花を撮影。
でも、これ、下向きに咲いているので、お目当ての花じゃないかも…。
(瑞々しい日々、後半へ続く・・・)
(続けるのよっ)

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