2009年6月3日水曜日

月のご機嫌















月の三分の一の痛み抱えて、女は強くなると思う。
ちょうど10日ほど、私の動きは遅くなります。
頭は回転してても、身体が鈍く後から反応。
心と体が離されたり追いついたりして距離を変えています。


それでも子供は私の周りをいつものスピードで動き回り、
私だけ遅く再生したラジオのようです。低い声。遅い足取り。

身体が重くなると、ここぞとばかりに
精神の方が、私の大部分を占めてやる、と凌駕する。
膨らんだ心は私をのっとり、さらに外まで広がって、
自分の領分を広げていきます。
先にある、手の届きそうなあの木のふもとまで。


足取り遅く、でもじわじわと、沁みていくような、解けていくような感覚。
この一週間は特に。

展覧会までラストスパート。

不自由な身体のぶん、どこまでも先にいってしまう思考で
見渡す世界を感知できたら、と願います。

隣の安藤さんは、猛然と壁にペンキを塗っています。

写真は12個連続で双子だった卵パックのラストの卵。



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